診療のご案内MEDICAL
圧迫骨折について
圧迫骨折とは
骨粗しょう症が主な原因
圧迫骨折は、背骨が押しつぶされて変形を起こす骨折で、その主な原因は骨粗しょう症です。
骨粗しょう症は、高齢者に多く見られる疾患で、骨粗しょう症になると、骨密度が低下して骨が脆くなり、尻もちや転倒はもちろん、くしゃみをしたり、重いものを持ち上げたり、体をひねったりといったちょっとした動作で、容易に骨折してしまうことがあります。
また、明らかなきっかけがないのにも関わらず、気がつかないうちに骨折していることもあります。
圧迫骨折の症状
圧迫骨折の主な症状は、寝返りや、起き上がるときに、背中や腰に激しい痛みを感じることがある一方で、痛みが軽い患者さんもいます。
痛みを感じる場合も、しばらく安静にしていれば、痛みは治まることもありますが、つぶれた背骨の形は元には戻りません。
つぶれた背骨を放置してしまうと、背骨のバランスが崩れ、背中が丸くなり、次々に他の背骨がつぶれてしまう恐れがあります。
また、症状が進行すると、内臓の働きが悪くなったり、睡眠障害、活動性の低下を起こし、さらに骨粗しょう症が進行するといった悪循環に陥ってしまいます。
そういった悪循環から抜け出すためにも、早めの診断と処置が必要といえます。
圧迫骨折の治療について
圧迫骨折の治療は、大きく分けて「保存療法」と「手術療法」があります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
保存療法について
- 鎮痛剤の投与や、患部をコルセットで固定する
- 半年近く入院して、ベット上で安静にする必要がある
- 安静期間が長い為、これがきっかけで、寝たきりになったり、痴呆症状が生じる問題がある
手術療法について
圧迫骨折に対しての手術療法をおこなう病院はほとんどありません。
しかし当院では、圧迫骨折の患者さまに対して、経皮的椎体形成術(PVP/BKP)を以下の理由により、ほとんどの患者さまにおこなっています。
- 約1時間以内に局所麻酔でできる安全な手術
- 身体への負担も少なく、瞬時に痛みをとることができる
- 同時に脊椎の潰れも予防し、円背や脊柱管狭窄症の発生も予防する