診療のご案内MEDICAL
手の外科センターについて
手の外科とは
手指の様々なケガや病気を治療
手の外科では、肘から手の指まで、部位の様々なケガや病気の治療をおこないます。
手の動きが少し制限されるだけでも日常生活や仕事に大きな支障をきたすことがあります。
手の痛みやしびれ、違和感など、気になる症状がある場合や、手をケガしたときは、お早めにご相談ください。
下記のような症状はご相談ください
- 指を動かすと痛む
- 肘や肩に痛みや違和感がある
- 原因不明の指の痛みや変形
- 骨折後の変形や手指の運動障害
- 手指のケガの後に原因不明の痛みや腫れが続く
- 手首をひねったりまげたりすると痛む
など
治療実績の多い手の外科疾患
手の腱鞘炎
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
ドケルバン病とは、手くびの親指のつけねにおこる腱鞘炎のことで、親指と手首を繋いでいる2本の腱や、その2本の腱を覆うトンネルのような腱鞘に、炎症が起こる病気です。
親指の使い過ぎが主な発症原因で、以前は美容師やピアニストなど、一部の職業に多い「職業病」でしたが、近年スマホの長時間使用が原因で発症することも多いことから「スマホ腱鞘炎」とも呼ばれます。
親指を内側に入れて握りこぶしをつくり、そのまま小指側に倒したときに手首に強い痛みがあれば、ドケルバン病が疑われます。
ばね指(弾発指)
ばね指とは、指の腱鞘炎のことで、指を曲げるときに使う腱を支えている腱鞘と呼ばれている部分に炎症が起こる病気です。 指を曲げ伸ばしする際に、パチンとかガクッという様に、指がばね仕掛けの様になることから「ばね指」と呼ばれています。
10分〜15分ぐらいで終わる日帰り手術です。
手根管症候群
手根管症候群とは、手首の内側で、末梢神経が圧迫されて指先がしびれたり痛んだりする病気で、主に手の使い過ぎが原因で発症します。
しびれは明け方に起こることが多く、手を振ると楽になったりする症状が特徴的です。
局所安静、消炎鎮痛薬、ビタミンB12等の内服、ステロイド注射といった保存療法による治療が一般的ですが、日常生活動作に支障がある場合は、手術をおこないます。
母指CM関節症
母指CM関節症とは、変形性関節症のひとつで、加齢や親指の使いすぎなどによって関節を支えている靭帯がゆるんだり、軟骨がすり減って骨同士がぶつかることで親指の付け根あたりに痛みがでたり、骨が変形したりする病気です。
ほとんどの場合、テーピングや装具治療、ステロイド注射といった保存療法による治療で症状の改善が得られますが、関節の変形や痛みが強い場合は、切除関節形成術や関節固定術といった手術をおこないます。
へバーデン結節
へバーデン結節とは、人差し指から小指にかけて第1関節(DIP関節)に、骨の変形、腫れ、痛み、関節が曲がりにくいなどといった症状がでる病気です。
特に閉経後の女性に多く、疼痛と美容上の二つの問題点があります。
第1関節の背側に2つのコブ(結節)ができる症状が特徴的で、直接の原因は不明ですが、変形性関節症のひとつであり、関節リウマチとは異なります。
ほとんどの場合、保存療法で疼痛は改善しますが、変形した関節が元に戻ることはありません。
日常生活に支障をきたす場合は、棘切除術や関節固定術といった手術をおこないます。
切断指
切断指とは、指が労働災害などの外傷によって完全に切り離された状態のことです。
切断が先端部の場合は、軟膏などを用いた治療で指先が再生されます。爪よりも根元で切断された場合は、血行を再開させる再接着手術をおこないます。切断された指が見つからなかった場合や損傷がひどい場合は、断端を閉鎖する手術(断端形成術)をおこないます。
その他の主な手外科疾患
- ガングリオン
- マレット変形
- テニス肘
- 肘内障
- 肘部管症候群
- 舟状骨骨折
- 強剛母指
- 爪周囲炎
- 屈筋腱損傷
- 橈骨遠位端骨折
- キーンベック病
- デュピュイトラン拘縮
- 腱断裂
- 靭帯損傷
- 野球肘
- 上腕骨顆上骨折
- シュモール結節
など