手術・治療のご案内TREATMENT
脊椎固定術(PLIF)について
脊椎固定術(PLIF)とは
脊髄の圧迫を取り除く手術の後に脊椎を安定させる為の手術
神経が圧迫されることで起こるしびれや激しい痛みの治療として、神経を圧迫している部分を切除することで、しびれや痛みを緩和する治療があります。
その治療を行った際、脊椎を安定させる方法として用いられるのが、脊椎固定術です。
主に転落などのハイエネルギー外傷による骨折や、脊柱管狭窄症、脊椎不安定症(すべり症)に対して施術することが多いです。
神経を圧迫している部分を切除した後、患者さん自身の骨(移植骨)や、人工骨を挿入して固定し、さらに、プレートやロッド、スクリューを用いて脊椎の安定性を高めます。
大きく分けて、後側方固定術(PLF)と後方侵入椎体間固定術(PLIF)があり、当院では、後者の治療を採用しております。
適応となる主な疾患
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 腰椎分離症・すべり症
- 腰椎不安定症
- 脊椎側弯症
- 椎間板変性疾患
- 椎間板起因の痛み
- 脊髄腫瘍
- 脊椎骨折
- 脊柱側弯症
- 脊椎症
その他脊椎変性を伴う症状、脊椎を不安定にする症状 など
手術方法
神経を圧迫している靭帯や骨を切除して、神経の圧迫を解放します。
その後、変性した椎間板を取り除き、取り除くことでできた椎体の空間に、患者さん自身の骨(移植骨)や、人工骨を挿入して固定します。
さらに、プレートやロッド、スクリューを用いて脊椎の安定をはかります。
脊椎固定術の特徴
- 健康保険が適用されます。
- 手術は全身麻酔でおこないます。
- 脊椎分離症や脊椎すべり症、脊椎骨折などで、保存療法では症状の改善が困難な時に検討される手術です。
- 約7割以上の患者さまが、神経麻痺や激しい痛みが改善されています。
手術に伴うリスクと合併症について
脊髄の損傷が生じるのは稀で、1%以下です。ただし、脊椎手術のため、以下のようなリスクがあります。
- 手術後の出血
- 感染症
- 器具に関する合併症
- 血栓
- 麻酔に伴う合併症
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