手術・治療のご案内TREATMENT
関節鏡視下半月板縫合術について
関節鏡視下半月板縫合術とは
関節鏡視下半月板縫合術は、半月板損傷の治療法のひとつで、関節鏡を使い、半月板の損傷した部分を縫い合わせる鏡視下手術のことです。
手術の対象について
以下のようなケースで、関節鏡視下半月板縫合術は適応となります。
- 日常生活動作に著しい障害をきたす痛みがある場合
- 引っかかり感やロッキング(損傷した半月板がはさまって膝が動かない症状)を繰り返している場合
- 保存療法による自然治癒が期待できない場合
- 縫合して治癒する可能性が高い場合
手術について
関節鏡視下半月板縫合術は、関節鏡(内視鏡)を用いておこないます。
下半身、または局所麻酔で切開
下半身、局所麻酔下で膝蓋骨の傍に、1cm以下の穴を2〜3箇所開けます。
関節鏡と手術器械を挿入
関節鏡(内視鏡)と手術器械を膝関節内部に挿入します。
映像を確認しながら縫合する
関節鏡(内視鏡)の映像で確認しながら、特殊な器械を使用して断裂部(損傷部分)を縫い合わせます。
損傷が複数に及ぶ場合や、損傷部分の組織がもろく縫合が困難な場合は、部分切除術を併用します。
手術時間は30分〜1時間半程度です。
半月板手術以外に軟骨の追加処置が必要な場合はさらに時間がかかります。
半月板手術以外に軟骨の追加処置が必要な場合はさらに時間がかかります。
合併症について
手術前に主治医から、十分にご説明させていただきますが、稀に以下のような合併症が発生します。
- 感染症(患部の腫れ、痛み、発熱といった症状)
- 再断裂(術後の身体活動)
- 関節水腫(リハビリによる改善)
術後について
入院
- 入院期間は1〜2日程度です
退院後
- 術後、4週間~6週間程度ギプス等で固定
- 固定解除後、膝の可動域改善や膝周囲の筋力強化を目的としたリハビリを開始
- 術後、3ヶ月半程度で走ることが可能
- 術後、6ヶ月程度でスポーツ復帰が可能
定期的に経過観察をおこない、状態を確認します。
縫合手術は、部分切除術よりリハビリは長くかかります。
縫合手術は、部分切除術よりリハビリは長くかかります。
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